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建築パース

建築パース・不動産広告用パース・建築イラスト・プレゼン用パースを制作いたします

( 住宅・公共施設・集合住宅・インテリア・土木などあらゆる案件に御対応いたします )※formz・c4d・photoshop を使用

スケッチパース、水彩絵具による透視図からCGまで、ご用途に合わせ、多様な表現方法でお応えいたします。

  • パースは英語の”perspective”の略称で、日本語では遠近法や透視図法と呼ばれる空間表現技法のことを指します。
  • 遠近法、透視図法とは、人の視覚で捉えた3次元の空間を、奥行き感(遠近感)を損なわないように2次元の紙面上に落とし込む描画技法です。建築の分野では、平面図や立面図といった2次元の図面データから、透視図法を用いて、画面上に奥行き感のある3次元の空間を表現する手法として、活用されています。
  • 建築のパースの画面を構成する要素は、作図をする人(観測者)の目線の高さと、観測者が建物(描画するもの)に対してどの位置 距離に立つか(スタンドポイント)、また画角で、画のフレームが決まってきます。
  • 一般的な目の高さは1.5Mで、人の目の高さを想定して描くことが多く、eye level(アイレベルパース)などと呼ばれます。対して高い目線から描かれたものを鳥瞰パース、俯瞰図と言ったりします。
  • 近年、建築CGソフトの普及により、机上でパースを作図することが少なくなってきましたが、透視図法の理解は空間表現力を高める上で今なお重要です。

ボリューム検討用の簡易なパースなどにもご対応いたします。ご使用の目的などご希望をお申し付け下さい。

房総半島のほぼ中央に位置し、年間を通じて温暖な気候に恵まれた千葉県長柄町に、田園と緑豊かな眺望に調和する形で長柄町公民館がオープンしました。建築パースではメタリックな外壁を想定していましたが、実際に完成した建物は落ち着いたグレーの金属葺きとなっています。建物の背景に見えているのは長柄町役場です。

緩やかな山形の屋根に、一文字葺金属で多面に構成された公民館を望むと、夕映えの長柄町の山林を大きな窓ガラスに映しつつ、地元県産杉をランダムに配置した室内空間が、部屋内の黒の壁と合まって、シックな空間をつくり出しています。

上記CGによる長柄町公民館の基本設計段階の手描き建築パースです

房総半島のほぼ中央に位置し、年間を通じて温暖な気候に恵まれた千葉県長柄町に、田園と緑豊かな眺望に調和する形で長柄町公民館がオープンしました。建築パースではメタリックな外壁を想定していましたが、実際に完成した建物は落ち着いたグレーの金属葺きとなっています。建物の背景に見えているのは長柄町役場です。

緩やかな山形の屋根に、一文字葺金属で多面に構成された公民館を望むと、夕映えの長柄町の山林を大きな窓ガラスに映しつつ、地元県産杉をランダムに配置した室内空間が、部屋内の黒の壁と合まって、シックな空間をつくり出しています。

水彩絵の具による手描き建築パースです。教会とマンション上層部の白い外壁は、紙面の白を活かしています。
道路はあえて色を載せることはせず、落ちる影に色を添えてビジュアルを豊かに演出しています。

空のブルーも建物をひき立たせる程度に色をのせ、紙面となるキャバスの白を活かしています。そうすることで、空間の広がりを見せています。

筆をのせてブラシアップするところと、紙の白を活かして書き流すことのバランスが、手描きの画の面白さです。

道の駅、八千代ふるさとステーションは、千葉県八千代市を流れる新川のほとりに位置しています。仲春には薄紅に染まる河津桜が新緑と映え、4月下旬にかけて様々な桜が咲き誇り、多くの人を魅了します。絶好のロケーションにあるふるさとステーションは、この美しい景色を楽しむことができるスポットです。
八千代市を南北に流れる新川沿いの遊歩道には、約1300本の桜が植えられています。北部には早咲きの河津桜が約700本、南部には染井吉野や陽光などが約600本と、合わせて約4.6kmと4.4km、全長9kmにおよぶ桜並木が咲き誇っています。 これらの八千代の河津桜は、市民の想いが込められた一本一本大切に植えられた桜です。
印旛沼から流れ出る新川は、大和田排水機場を境に下流で花見川と名前を変えて南下しますが、この花見川流域もまた見事な桜並木で知られています。
また、八千代市を流れる新川は、約70メートルの川幅を有しており、水の流れも緩やかです。このため、水面が鏡のように静かな様子となり、河岸に咲く桜の姿が華やかに映し出されます。
新川の広々とした水辺は、まるで絵のような美しい桜並木の景観を堪能できる絶好の場所なのです。

目黒区青葉台の商業施設の建築外観パースです。
この商業施設は、東京・目黒川沿いから1区画入った場所に位置しています。 かつての目黒川は、子どもたちの水遊びや魚の泳ぐ清流であり、染物業者が色とりどりの友禅をこの川で流したこともあったそうです。
現在でこそソメイヨシノの桜並木で有名な景勝地ですが、こうした桜は大正時代から徐々に植樹され今日の姿となりました。 以前の目黒川は川幅が狭く水深も浅かったため、しばしば氾濫被害を受けていました。そこで治水と船舶運搬を目的とした川岸工事が実施され、昭和12年にほぼ直線的な形状の運河として完成しました。
約4kmにおよぶ800本あまりの桜並木は、大正ロマンティックのシンボル的存在として都民に親しまれており、1975年には東京都の名勝に指定されています。
建築パースでは主要建造物と桜の表現にポイントを置き、CGにありがちな固い画にならない様、留意しました。

紙面に隈無く色をのせポップなビジュアルに仕上げています。(右)
影や壁面部分的の階調(濃淡)を整理し、画面左下、車とアスファルトに落ちるダークな影よって、主眼に目を誘導される様にしています。スリップどめの道路やガードレールも、この画のテイストに一役かっています。

菊名の戸建て住宅街です。建物の面持ちによって、画のテイストを変えています。緩やかな弧を描きながら登ってくる街路の流れに従って、空にも流れと表情を作りました。
ビジュアル中の黒くアンダーな部分が、カラフルな外壁で構成された街を、引き立てます。

千葉県小学校統合計画の為に製作した、建築パースです。画が単調にならない様、広いグランドや画面周辺に影を落とし、画に動きを作っています。

下安松の戸建て住宅街です。
柳瀬川に枝垂れ落ちるソメイヨシノを借景に戸建住宅が佇みます。
formzにより作図、c4d+Smart IBLによってレンダリングしています。 Smart IBLはHDRIの、超高解像度パノラマ背景、設定済みの光源(光源が太陽であれば、その方向性と強さ、色など)、スペキュラ要素としてのHDRI、 拡散環境光としてのHDR画像がパッケージされており、容易に背景にマッチしたレンダリング結果を取得出来る、プラグインソフトです。

千葉県富津市では、これまで市内の3つの給食センターが11の小中学校に給食を提供してきました。
しかし各センター施設の老朽化が進んできたことから、新たな共同調理場の建設が計画されることになりました。
施設では1日当たり最大2,500食の給食を提供する事が出来るそうです。
上記3点の建築パースは、新設される学校給食共同調理場の外観イメージを示したものです。

山中湖湖畔に計画された美術館です。
モデリング、レンダリング共にformzによるもので、Photoshopによりブラシアップしています。

山間の豊かな緑に抱かれ、西に東京湾を望む富津の地に、中学校があります。ほぼ東西に延びる8スパンの長さを持つRC造の校舎は、その6スパン分にあたる天井窓を切妻の屋根に設けることで、自然の光と風を校舎内に優しく取り入れています。

建築パースでは、地面に最小限の色彩を配置し、主眼点が目立つように配慮しています。

千葉県にあるオフィスビルです。外壁に柿葺をイメージした金属材を使用しています。

柿葺(こけらぶき)について
優雅なフォルムを屋根に頂き、神社や仏閣などの日本の伝統的建造物は佇んでいます。檜皮(ひわだ)や柿板(こけらいた)、茅などの植物性の材料が、その趣きを演出する一役を担っています。
これらの建造物の多くは国の重要文化財と指定され、その屋根工事の技術は1300年以上の歴史を持ち、古くは飛鳥時代にまで遡るとされています。その工法の1つに、柿葺と言われる板葺工法があります。厚さ3~6㎜程度のスギ又はサワラの手割り板を3㎝前後の間隔で上下にずらして重ね、竹釘を打って葺き上げるもので、木羽葺ともいわれています。
ちなみにコケラの漢字は、つくり(右横)が鍋ぶたではなく、巾の字に一の字を加えた4画となり、かきの字(食する柿)の字とは異なります。


また、柿(こけら)は、新築劇場の開場興行の「こけらおとし」の「こけら」同様、木片・木屑の意味です。
柿葺の代表的な建築には、金閣寺、慈照寺(銀閣寺)、桂離宮古書院などがありますが、書院、客殿、茶室など人の出入りのある建物の多くに、柿葺が採用されている様です。
平成26年おいて、国の重要文化財に指定されている建物4,676棟のうち、檜皮葺は824棟、柿葺は353棟、また茅葺が389棟となっており、重要文化財の総棟数の3割以上が植物性の資材で葺かれていることに、緑深く山水に恵まれ、育まれた我が国の文化を感じます。

画の枠外にも存在する空間の広がりや、将来この施設で活動する子供たちの活気を表現しました。

銀座というランドバリーューを演出するためにsuzuran-stアーケードと、銀座の街路灯、すずらんの灯りを入れました。
すずらん通りの名称の由来は、正にすずらんの花のフォルムを模した街路灯を設置した事によります。大正13年京都の寺町通りをかわきりに、その商店街が繁盛してことを受け、全国30ヶ所以上に展開する事になりました。
銀座すずらん通りの街路灯は、銀座のシンボルとして知られるとともに、日本の街灯文化の歴史を象徴する存在となっています。パースの背景には、銀座の雰囲気を表現するため、有楽町マリオンも描き入れました。実際の風景とは異なりますが、銀座の街並みをイメージして組み込んだ部分です。

鉛筆スケッチに水彩絵の具で仕上げています

緑深い千葉県香取市沢の地に、クラインガルテン栗源は既存します。 クラインガルテンとはドイツで200年の歴史をもつ農地の賃借制度のことを指し、日本語に訳すと(小さな庭)となり、「市民農園」または「滞在型市民農園」となります。

1区画の面積は310平方メートルあり(内畑の面積は110平方メートル)、ラウベといわれる休憩小屋と畑がセットになっています。ラウべは10畳の居間にキッチン、バス、トイレ、エアコンが完備されています。 豊かな自然の中で、地元農家さんの指導のもと,野菜や花づくりを滞在しながら楽しめる安らぎ空間です。

建物はCGにてよって作画し、点景を水彩絵具にて、手描きで仕上げています。

このマンションスケッチは、クライアントのリゾートライフに対する漠然としたイメージを、形に昇華したものです。図面や詳細なデザイン資料もなく、純然たる想像力と造形感覚で描き上げました。
力強さと勢いを感じさせる鉛筆のタッチからは、共同制作者の集中力がうかがえます。
コントラストの効いた陰影が、安らぎと開放感のある空間を演出しています。 OBとの共同スケッチは、リゾートマンションに求められるであろうライフスタイルを、体現した作品となったと思っています。

プレゼンの為に製作した、手描き建築パースです

不動産広告用建築パースです。

formzによるモデリング、c4dにてレンダリング。
最終的にPhotoshopによりブラシアップしています。
昼景、夜景のシーンにご対応いたします。

cansonボードに水彩絵具とガッシュで作画しています。

3DCGソフトが普及する前の時代、2m前後ある大型の机上で、同じく長い定規を使って大規模な物件の作図を行っていました。

作画に当たっては、手作業で平面図を机上に置き、視点と消失点を設定して取れるアングルは1つだけでした。現在は図面データを入力することで、様々なシーンから建物を可視化できます。

時代の変化は本当に大きいと実感しています。

旧消防署建物の老朽化に伴い、千葉県の大網白里に新築された消防署の完成予想図です。
formzによりモデリング、c4dによりレンダリングしています。出庫させた消防車で、パースに動きを加えています。消防ポンプ自動車は、従来の水槽付消防ポンプ車よりも小型化され、狭路に機動力を発揮する車両です。庁舎構造は鉄筋コンクリート造、玄関入り口周りはチタン合金仕上げ、車庫周りは弾性アクリル系樹脂塗装です。

令和3年6月、 黒潮、親潮と海洋の恩恵を受け、年間を通じ温暖な気候を得た千葉県長生郡長生村に、長生村交流センターはオープンしました。千葉県唯一の村と知られる長生村ですが、施設はJR外房線八積駅前に建設されました。
黒潮は日本の太平洋側、南岸に沿って流れる非常に強い海流です。鳥瞰図からもわかるように、ひと波、ふた波、寄せくる九十九里の波を屋根のフォルムに投影して、村の交流センターは豊かな表情を見せています。

キャナピー部分の描き込み

このキャナピーは、建物から大胆に伸びる構造物です。 細部に至るまで緻密にモデリングを重ね、かなりの時間を要しました。結果、レンダリングに良好に反映されたと感じています。

モデリングはformz、レンダリングはC4Dによるものです。

建物奥行き方向に2列、階階ごとのピッチ並びに本数を変化させたルーバーが、建物に表情を付けています。手描きのパースでしたら、とても正確に表現するることが厳しい案件ですが、CGソフトによって容易となりました。

玉前神社は今から465年前、西暦1558年室町時代、元号では永禄年間に大きな戦火に見舞われ、文書、宝物など多くを焼失したことにより、創建の由来や名称などが明らかではありません。けれども毎年九月十日から十三日に行われるご例祭には少なくとも千二百年の歴史があるとのことで、玉前神社の歩みは少なくとも平安時代から今日に及びます。

パースでは境内から伺える建立以来長い歩みを刻み続けてきた歴史と、その社格の面持ちを、近代化に生まれ変わった参集殿と共に紙面に落とし込みました。建物はformzによるレンダリング、photoshopにてレタッチしています。

添景は現地を取材して、水彩紙に描いた画像をCGとコラボさせました。

愛称は「九十九里海の駅」、名称は「イワシ交流センター」の実施設計の為の、外観パースです。formzによる軽いレンダリング + 水彩スケッチで画を仕上げています。
画が散漫にならないよう、スポットライトの効果を狙って床に明暗部を作り、視線を画の中央に誘導しています。周辺部にはこの土地が得た海の幸、山の幸に預かる来場者を描き、賑わいを出しました。

千葉県山武郡九十九里町にある海の駅は、イワシ漁で盛んな片貝漁港の目の前にあります。刺身でも、フライにしても大変美味しいイワシですが、意外や、江戸時代に普及し始めた木綿栽培の肥料 (干鰯、ホシカ)として、イワシが大量に用いられたのが、九十九里のイワシ漁の始まりだそうです。館内には山海の幸に充実したフードコート、直販コーナーなどが来場者を待ち受けています。

お手隙に海の駅九十九里のホームページをどうぞ!きっと足を運びたくなりますよ!!

マッカーサー道路は、戦後GHQのマッカーサーが建設を指示したという伝説に、名前の由来があります。モデリング、レンダリング 共にformzによるもので、Photoshopによりブラシアップしています。
主眼その他は、存在を弱めて主役を引き立てる程にしてありますが、 そこそこに作り込んでいます。道路にも、流れと色を添え主体を支えさせました。

新庁舎計画に伴う外観パース3点とインテリパースです。

モデリングはformz、c4dにてレンダリングを施し、Photoshopによりブラシアップしています。

外壁のデザインと溶融亜鉛メッキの外階段が特徴的な建物です。

市庁舎老朽化に伴い、自然災害などから市民を守るための防災拠点とするため、庁舎の新築、耐震補強、大規模改修計画を推進しています。formzによるモデリング、c4dにてレンダリングしています。富士山を望む空撮では、東京湾に海ほたる、中景にはモデリングしたJR内房線が見えています。

モデリングはformz、c4dにてレンダリングを施し、Photoshopによりブラシアップしています。

吉祥寺の牟礼団地と、集合住宅の鳥瞰パースです。牟礼団地は東京都内初の公団住宅でありましたが、老朽化により、都市再生機構によって建て替えられました。主題は画面左の集合住宅であり、牟礼団地は既存建物で図面は入手出来ないことから、与えられた資料は空撮写真1枚という状況下で、作画をすることになりました。 その為、現地を取材して撮影した写真を元に、formz(CGソフト)でモデリングをしました。

団地の規模も大きく特異な例でありますが、資料のない案件にもご対応いたします。

CGによる戸建の住宅パースです。

水彩絵の具による手描き建築パースです。水彩画はCGパースの制作とは異なり、修正が発生した場合容易に対応することがむずかしい為、事前の着彩イメージを入念に持つことが必須 です。(大幅な修正が必要になった際は、別紙に描き直すなどの対応が必要になることもあります。) 紙面に載せる水を筆でコントロールしながら作画は進みます。ハイライト部分は紙の白を活かし、見せたい箇所をブラシアップしてゆきます。額縁を設けて作画する事もありますが、 描き流して周りに空間も持たせることも手描きパースの面白さです。

輪郭線のあるイラストに、CGによるパースを合成しています。建物に落ちる影は明暗の諧調を整理してイラスト的にまとめ上げています。緑ののりの部分や、道路にタッチをつけることによって絵に動きを出してます。絵のポイントにダークな色を置いて画面を引き締めています。

建築パースに関して、更に詳細を知りたい方はこちらをご覧ください。

手描きパースについて

手描き建築パースは、温かみのある表現が魅力です。また筆記具を使って生み出すアナログなタッチが手描きならではの味を与えてくれます。水彩絵の具をはじめ、色鉛筆やマーカー等を駆使して、書き流した描写と密度ある緩急のついた表現効果を演出することも可能です。また、作者の集中力や筆の勢いなどを紙面に落とし込めることができる為、ある意味絵画や書道のような世界を演出することができます。

この様にデジタル処理で模しただけのイメージとは一線を画します。ただし、手直しが難しい反面、修正に手間取るデメリットがあります。プレゼン用途であればそのぬくもりを生かせますが、変更が予想される商談材料には不向きかもしれません。アナログな素朴さとテイスト重視であれば、手書き建築パースの魅力は色褪せません。

建築CGについて

コンピューターグラフィックスを駆使した立体的なイメージ図は、リアルな表現力が魅力です。手描き建築パースよりも精緻なディテールを再現できるため、完成予想のリアリティ向上に効果を発揮します。商談シーンでの説得力は抜群ですし、修正指示へも柔軟に対応可能。間取りから外観、周辺環境まで総合的につくり込むことができるので、俯瞰的な空間イメージをお客様に与えるのに適しています。ただし、ある程度固定化された具体案を表現する以外の用途には向きません。アイデア出し段階での汎用性にかけるというデメリットもあるでしょう。リアルと抽象、メリハリをつけた運用がポイントといえます。

手描き建築パースと建築CGのミックスメディア

建築パースにおいて、建築CGと手書き建築パースは相互補完的な関係にあります。

CGが得意とする精緻でリアルな建造物表現と、手描き建築パースならではの暖かみと表現の自由度。特徴を生かしつつ両者を融合させることで、より説得力と魅力に富んだパースを実現できます。例えば建物本体をCGで立体的に描画し、周辺の点景や人物などを手書きのタッチで表現する、といったハイブリッドな手法が考えられます。CG部分の変更対応にも柔軟性が確保されるでしょう。

奇妙なことに、デジタル成分の中にアナログ的素材が混在することで、むしろCG本来の硬さが緩和され、温かみと調和のとれた一体感が醸成されることも少なくありません。 表現力の限界を互いに補完し合うことで、建築パース本来の目的である「共有ビジョンの明確化」に最大限に資することができるのです。

建築パース制作にあたってのメリット・デメリット

建築パースには実現可能性を高めるメリットがある反面、品質維持のコストも生じます。 パースを使用する建設事業者にとってのパース活用の光と影を概観しましょう。

メリット 建築パースの主なメリットは下記の通り。

  • 百聞は一見にしかず 伝えたいことが一目で伝わる
  • 完成像の具体的イメージ化で合意形成しやすい
  • 要望に合わせた設計修正が視覚的にも行いやすい
  • 訴求力の高い商品PRに活用できる
  • 認識齟齬の未然防止にもつながる

言語や設計図より直感的に完成形を把握できるため、要望に即した形に収束しやすくなります。自社のデザイン力がアピールできることから、差別化要因にもなりうるでしょう。
一方で以下のようなデメリットもあります。

  • パース完成度で効果に差がでやすい
  • 作成には専門スキルが必須
  • 人材確保・育成コストが発生

訴求力の高い質の高いパースを常に維持するには、特殊なスキルと創造性が求められます。人材確保と育成にコストが割かれるのが難点といえます。

建築パースで理想の建築を共有

建築パースは完成予想を生き生きと表現し、イメージの共有化を実現します。手描きならではのアナログ感やCGの精緻さなど、特徴を生かした運用が大切です。 抽象的な言語や計画図面では伝えきれない部分を、視覚的に補完できる利点があります。

クライアントとの打ち合わせが具体性を増し、要望に即した住空間の実現可能性が高まるでしょう。 建築パースのクオリティ次第では、効果的なセールスツールにもなり得ます。

ただし、そこに至るまでには一定の専門性が求められます。人材の確保・育成 vs 外部委託といった判断は迫られるかもしれません。 以上から、理想を現実化する有効な手段として、建築パースの可能性を十分に引き出したいと思う次第です。

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